今週、一泊二日で旅をしてきた。中学の同級生4人と毎年一泊二日で出掛けていたのだが、コロナで中断していた為、4年振りの再開だ。行先は日本一の渓谷美と言われる「昇仙峡」。以前テレビで見た際に、紅葉のあまりの美しさに是非行ってみたいと思っていた場所だ。例年であれば紅葉真っ盛りの時期を選びオープンカーのバスも予約し、準備万端。2週間前の天気予報は晴れ、1週間前の天気予報は寒くて雨、そして当日は見事に晴れてくれた。ワクワクしながら「いざ、昇仙峡へ」。が、紅葉が何処にも見当たらない。 あらら! 今年は例年通り猛暑・酷暑だったが、それに加え10月末迄暖かい日が続いたので、紅葉が遅れているようだ。覚円峰が真っ赤な紅葉に浮かび上がる光景を思い描いていたので残念な気持ちはあったが、花崗岩の奇巨岩や仙娥滝も見られたし、ロープウェイで弥三郎岳頂上に登ると富士山が見事にその姿を見せてくれた。有難い(初冠雪が130年観測の中で最も遅く、頂上付近が真っ白な富士山ではなかったけどね)。
二日目は県立美術館でミレーの絵画を鑑賞した。入館料金を調べたら、県内外問わず65歳以上は無料(除く特別展)。ミレーは常設展なので、ただで鑑賞させて頂いた(太っ腹!)。昼食を取り、帰りの電車まで3時間ある。甲府駅からバスで10分の「武田神社」に行きたいなと考えていたのだが、同行の友人たちが駅ビルでお土産を見て回りたいと言う。快く送り出し荷物番まで申し出て、喫茶店で時間を潰すことにした。集団行動だから和を乱すのは如何なものかと言いださずにいたが、自分一人だけでも行けたじゃないかとの考えが首をもたげる。
友人たちとの旅は楽しい。お喋りが止まらない。それに引き換え、一人旅は淋しい。綺麗な景色や美味しいものを食べた時に、感動を共有する人が居ないからだ。でも、一人旅は自分が行きたいと思った場所には必ず行ける。ストレスフリーだ。最近思うに、私は一人旅の方が向いてるかも知れないと感じる。私自身は話題が少ないし食に特別興味も無いので、食べる事が大好きな友人たちの話に加われない。そんな小さな不満なのだが、そう感じているなら、行きたい場所すべてを訪ねてみたいと思ってしまう。それに加え、友人たちの話を聞き我が身と比べて落ち込んでしまうのだ。イイ歳になったのだし単純にその時間だけを楽しめば良いと分かっていながら、あれこれ考え落ち込んでしまう。こうなると、一人旅をすべきなんだろうかと真剣に思ってしまう。
普通は、若い時に色々と思い悩みある程度の年齢になれば不惑になるものだ。私は、若い時分に貧乏であっても幸せでなくても「不幸せではないしな」とマイペースだった。それなのに、不惑の世代になった今ごろ何故こんなに揺れるのだろう?!
皆さんは、どっち派? 都度、選べばいい話ではあるけどね。 【ベティ】
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