先日、NHKスペシャル 調査報道・新世紀ファイル2の北朝鮮極秘ミサイル開発についての番組を観た。北朝鮮が極音速ミサイルの開発に成功し、そのミサイルは滑空する為ステルス性を帯びレーダーに引っ掛からないという。極音速とは光の速さの5倍だと言う。そんなミサイルが最近では頻繁に日本海側EEZに落とされている。「これは大変だ」と認識を新たにし、防衛力拡大は止む無しと感じた。そんなことを友人に話したら「いや、国営放送で放映するのだから内容に誤りはないだろうけれど、国民に向けてのプロパガンダの可能性もある」と言われた。「ヒーーー!」なるほど、それも有りか?!
先週はクローズアップ現代で作家・佐藤優氏が出演した放送回を観た。彼の前職は外交官で、主にロシア担当で成果を上げ伝説的外交官だったらしい。めったにメディアに出ない事で知られ、今回のTV出演はある種驚きだったと紹介されている。昨今の紛争(戦争)多きこの世界で、心配して一言物申すという形で出られたのであろうと、彼の意見に耳を傾け「なるほど」と感じていたら、ネット界隈では「なに言ってんだ馬鹿野郎」的な意見が大方だ。あまりにもロシア側に立ち過ぎだと言う。反対意見の注釈やウクライナ侵攻時の矛盾点を突くべきではなかったか、と。
「???」
私のような単純細胞の脳しか持ち合わせていない者は直ぐに信じてしまうのだが、専門家は事実検証を行う。天下のNHKが片方の意見だけを垂れ流しにせずに別の意見も一緒に放映するべきだろう、と。まただ、やってしまった。私は、自分の頭で考えずに鵜呑みにする悪い癖が直らない。
役所広司主演「パーフェクトデイズ」という映画を観てきた。良かった、良かった、良かった!淡々と仕事を続ける主人公の毎日を追った内容で、セリフもほぼ無い。主人公の日常を描くことで、彼が何が好きで何に幸せを感じて生きているのかが分かる、役所広司の表情が実に良い。多弁である。まさにパーフェクトデイズだな、と嬉しくなった。説明的セリフが一切無いので、途中、彼の生い立ちに関わる数少ない場面があるが、それも見る側の想像の範囲でしか分からない。毎日健康で働くことが出来て、ささやかだが自分の好きな事があって、他に何が必要だろう、と思わせてくれた。
こんな気持ちを世界中の人が日々感じることが出来たなら、紛争は終わるのだろうか。それだけでは満足出来ない輩が一部居るせいで、穏やかな毎日を望んでいる大部分が犠牲になる。嫌な世界である。【ベティ】
コメント