という題名の本を読んだ。小説ではなく、エッセイというか家族の日常を綴った本だ。題名に惹かれたのと家族構成に興味を抱いたから購入した。著者は女芸人さん。先ず、家族構成は母80歳、認知症・姉47歳、ダウン症・父81歳、酔っ払い・本人45歳は元SMの一発屋の女芸人と書いてある。コロナ禍でほんの2~3日立ち寄るつもりで久々に帰った実家がゴミ屋敷以上の有様で、やむなく住む事になった著者が日常のあれやこれやを書いたものだ。面白い。思わず笑ってしまう。が、本の帯にも書かれているが「喉の奥から唸るように笑っちゃた」が言い得て妙で、心からカラカラとは笑えない。とにかく、環境が大変過酷なのだ。家族と介護のリアルな物語。しかし、筆者の「笑ってもらえればそれで良い」という姿勢から、軽妙な文章で表現してあるので笑えるのだ。でも、この環境での日常を自分が暮らすことを想像すると気持ちが沈む。文中に、とにかく座りたくて映画館に入ったが作品の内容が全く頭に届かずひたすら泣いていたと書いてあるが「そうでしょう、そうでしょうとも!」と共感。別な日は、涙なのか汗なのか雨なのか判別つかない状態だ、と。「ほんと、そうよね!」とこちらの気分もしょげる。家事をこなし、介護をし、病院に付き添い、バイトをしながら芸人の仕事もこなす。まさに八面六臂の活躍なのに、当の家族がそれを分かってくれない・・・ハァ、の毎日。言ったそばから1秒で忘れる母と話が嚙み合わない姉と耳が遠くて会話にならない父親との毎日を綴り、暴言も結構吐いているのだが、愛情が伝わってくる。認知症でも若い時の記憶は残ると言われる通り、どんな時でも母は姉を一番に想う。「やってらんない」と私なら感じてしまうが、著者は小さい頃からそれが日常だったのか当たり前に受け止める。改めて、いろいろなケースの家族が居ることや、こういうところに行政の手を差し伸べて欲しいと強く思った。税金が高くても、安心して死ぬまで生きられる社会になってもらいたい。今は、年金生活になると早く死にたいと考えてしまうもの。いや、自分たちで作っていくべく動かなければいけないんだろう。思うには思うのだが、実践はなかなか出来ない・・・ごめんなさい。【ベティ】
ポンコツ一家
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