先月頭に目に激痛が走り、眼科を受診したところ「角膜びらん」と診断されて苦労した。
事の発端は、朝目覚めて軽い目の痛みはあったものの、「そのうち治るだろう」と軽く考え出勤したところから始まる。出勤途中、涙が止まらず(痛みも)それでも何とか出社。しかし痛みは治まるどころか増すばかり。タクシーで病院まで行くことも考えたがそこそこ遠いし、運転は無理そうなので自宅まで帰る事も視野に入れると、タクシー往復は少し痛い。こんな時にもお金の計算をしてしまうのが少し悲しい。普段から他人に頼み事をするのが苦手(されるのはOK)だが、忙しいのを承知で娘にSOSを求め病院まで送って貰った。診療を終え目薬をもらうまで4時間弱、しんどかった。普段はそんな事をしないのだが、思わず待合室のソファに寝転んでしまった。片目を失明してから30年で、初めての経験だった。
ネット検索すると<通常なら後遺症もなく2~3日で治る>と書いてあったが、強い痛みが引くまで8日以上掛った。外に出れば眩しく目も開けられないので、暗い部屋でひたすら横になって過ごした。
疲れも重なっていたのか、昼夜問わずに一週間は寝続けた。それでも痛みは完全には引かず、一か月近く欠勤せざるを得ない状態が続いた。10月に入り痛みもほぼ無くなり涙が勝手に出る症状も随分と良くなったので、やっと出社し始めた。「体調優先で」と休ませてくれた会社には、心の底から感謝申し上げたい。「ありがとうございました!」
そんな時に友人と会い「疲れがピークに達して、弱いところに出たのかもね。疲れたら『疲れた』と声に出してる?」と尋ねられた。「疲れたら(疲れたなぁ)と心の中で思うし、独り言で言うよ」と答えたら「それじゃダメなんだよ。『疲れた』と声に出して他人に伝えるの。話す=手放す、という事なのよ」と教えてもらった。なるほど、自分から手放してあげるのか、と妙に納得した。この友人には数年前にも「もう年なんだから、体に異変や痛みが生じたら直ぐにメンテナンスすること。自分の身体なんだから自分でケアする。じゃないと<痛みは自分持ちだよ>」とも教わった。その時も納得したのに、いつの間にか忘れていた。年齢を重ね若くないと再認識する最近は、至る所にガタがきている。以前、「老い先短い身だから嫌なことはしない」との考えを語ったが、実践には至っていなかったという事だろう。
言うは易し行うは難し
いろんな事を手放して軽くならないと、また体調を崩してしまいそう。頑張らねば! 【ベティ】
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