昨日、友人から同僚を助けた話を聞いた。一週間ほど前、出勤したらいつも居るはずの同僚の姿が見えなかったそうだ。友人は飲食店に勤務しているが、その同僚さんはその店に住んでいるので居ないはずがない。「トイレ?買い物?」と思ったが、平常はこの時間に居ないことがない。「もしや・・・」と考えて急いで厨房に駆け込んだら、案の定倒れていたとの事。ここからが、友人の偉いところだ。同僚さんの肩に優しく手を置き名前を呼びかけ、意識がうっすらあることを確認後に救急車を要請。救急隊員からはゆっくり仰向けに寝かせるよう指示されたが、戸棚に挟まるように座り込んでいたため力不足でそれは叶わなかったそうなのだが、隊員さんに「何時に倒れたか分かるか?」との質問に、昨夜買い物をした痕跡があったのでレシートを探し出し、少なくてもこの時間までは元気だったことを報告。隊員さんはその情報から、ある程度の今の状態を推測できるのだそうだ。
総合病院に到着後、緊急手術が行われて幸い一命を取り留めたとのこと。良かった!「よくそんなに冷静に対応できたね」と感心して言ったら、同僚さんが自分よりも高齢で生活がかなり無茶が多いので、前々からこんな事態を想定していた由。
看護師である息子のお嫁さんに、そういう場合どうすれば良いかレクチャーを受けていたそうだ。それでも気が動転して、とっさに体を揺り動かして意識を取り戻そうと考えたらしいが「待てよ、冷静に冷静に。何て言われたんだっけ」とレクチャー通りの行動を取れたそうなのだ。まさに「備えあれば憂いなし」だ!
友人が、高齢の同僚さんを常日頃から心配して、万が一の際に取るべき行動を準備していた美挙の賜物だ。
そこには先ず「愛」があると思う。心配していなかったら、取るべき行動のシミュレーションなどしないはずだ。優しい友人に拍手を送りたい。【ベティ】
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