島唄は1992年に大ヒットした歌だが、その歌に2つの意味があることを最近初めて知った。
テレビで沖縄戦特集があり視聴した。日本で唯一の地上戦が行われた地で島民が沢山の犠牲を強いられた事以上に詳細は知らなかった(知ろうとしなかった)のだが、今回の視聴で詳しい内容や体験された方の話を伺い、改めて戦争の悲惨さを痛感した。詳細は省かせて頂くが、知って頂きたい事柄がたくさんあった。その番組最後の方で、「島唄」は、たった一人のお婆さんにプレゼントしたくて作りダブルミーニングになっている事も初めて知った。その意味を紹介させていただきたい・・・
島唄
でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た(1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された)
でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た(でいごの花が咲き乱れる初夏になっても、米軍の攻撃は続いてる)
繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう(多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは島中に波のように広がった)
ウージの森で あなたと出会い(さとうきび畑で、愛するあなたと出会った)
ウージの下で 千代にさよなら(さとうきび畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった)
島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙(島唄よ、風に乗せて沖縄の哀しみを本土に届けてほしい)
でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ(でいごの花が散る頃、沖縄戦での大規模戦闘は終わり平和が訪れた)
ささやかな幸せは うたかたぬ波の花(平和な時代のささやかな幸せは、波間の泡のように、はかなく消えてしまった)
ウージの森で 歌った友よ(さとうきび畑で一緒に歌を歌った友よ)
ウージの下で 八千代に別れ(さとうきび畑の下の洞窟で、永遠の別れとなった)
島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ(島唄よ、風に乗せて死者の魂と共に海を渡り)
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を(島唄よ、風に乗せて彼方の神界に居る友と愛する人に私の愛を届けてほしい) 遥か遠い東の海の彼方にあるニライカナイに戻っていきなさい
海よ 宇宙よ 神よ 命よ(海よ 宇宙よ 神よ 命よ 万物に乞い願う)
このまま 永遠に夕凪を(このまま永遠に穏やかな平和が続いてほしい)
島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ(島唄は、風に乗せて死者の魂と共に海を渡り)
島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の涙(なだば)(島唄は、風に乗せて沖縄の哀しみを本土に届けてほしい)
島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ(島唄は、風に乗せて死者の魂と共に海を渡り)
島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の愛を(島唄よ、風に乗せて彼方の神界に居る友と愛する人に私の愛を届けてほしい)
※でいごの花:春から初夏にかけて赤い花が咲く
※洞窟:沖縄は石灰岩の土壌で畑の下には多くの洞窟や鍾乳洞(ガマ)がある
※ニライカナイ:沖縄の民間伝承で東の海の彼方にあると考えられている異界。豊穣や生命の源であり、神界でもある。年初にニライカナイから神が来て豊穣をもたらし年末に帰る。正者の魂もニライカナイから来て、死者の魂もニライカナイに去ると考えられている。
※千代 八千代:国歌「君が代」の歌詞に合わせ韻を踏んでいる
※ダブルミーニング:1つの言葉に2つ以上の解釈が可能な意味を持たせること
歌詞を噛み締めながら、またじっくり「島唄」を聴いてみたいと思った。【ベティ】

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