今年は終戦から80年の年で、お盆の週は戦争にまつわるテレビ番組がたくさん放送されていた。80年を機に市井の方々の新たに発掘された日記やメモ・走り書き等を紹介する番組が連続で流れ、原爆投下直後の町や人々の様子がリアルに紹介され胸に迫るものだった。VRを駆使した映像や知らない事実もあり、改めて「知らないことの罪」を感じたし「忘れてはいけない・考え続けなければ」と感じて少し重い気持ちになっていた。しかし今週、月曜日の23時からNHK「アイカタ」という番組を観て心が軽くなった。
これは、アイカタ~大切な人の【イイところ】撮ってきてください~が正式名称で、一人の撮影者が1台のカメラで自分にとって一番大切な人のイイところを撮るために密着する。そのVTRをMCが鑑賞しコメントするというユル~イ感じでほのぼのする番組だ。昨夜は、パラ自転車選手が義肢装具士を、芸人コンビのツッコミ担当がボケ担当の相方を、最後にネギ農家夫婦の夫が妻を撮影した模様が紹介された。どれも「なるほど」と今の自分に大切なアイカタを撮影していたのだが、個人的には最後のご夫婦に感動してしまった。
この夫婦、番組史上最高齢の結婚42年目の夫67歳・妻68歳で、夫が妻をメチャメチャ好きな事が随所から伝わってきて最高に素敵なのだ。早朝のウォーキングから農作業、休憩、昼食、夕食、その後の晩酌タイムに至るまでずっと一緒。「妻をスマホで撮影するのは初めて」という夫が記録した夫婦の日常は、夫の妻賛歌に溢れている。妻が大好きと公言する夫さん。朝のウォーキングでは散歩中に花を愛でる妻に「貴女の方が綺麗」と言い、知り合った頃から変わらず可愛いと褒め、奥さんは「お父さんと居ると楽しい」と答える。農作業中も仕事が上手と奥さんを褒め、休憩タイムのお茶を飲む奥さんに「飲む姿もなかなか良い。絵になる女とはこういう女だな」と。雨の日は休もうと勧める夫に、キリの良いところまでやっちゃおうととにかく働き者の奥さん。休まないで常に働いているそうだ。その為、三度の食事は夫さんが進んで買ってでて作っている。
出会いは高校の頃で、それからずーっと一緒。夫さんは「赤い糸で繋がれている。それも真っ赤な赤い糸で」と言えば「赤い糸が太かったのよね」と奥さん。お互い「ありがとう」と伝え合うことが仲良しの秘訣で、毎晩呑むことも大事、と。話が尽きずに楽しく会話を進めている。夫さんのお母さんを「ここまでやってくれるのか、と涙がでるほど世話してくれる」と「大事にしないとバチがあたる」と夫さんが言えば「お父さんが良い人だからよ」と奥さん。観てて、こっちも嬉しくなって幸せな気持ちにしてもらえた。
こんな夫婦になりたかったなぁ! 【ベティ】

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